那須ムクナ豆ファームのご紹介

森オーナー

こんにちは。「那須ムクナ豆ファーム」の森と申します。
2015年よりムクナ豆の栽培をはじめ、当初は豆の販売だけでしたが、2018年からは「きな粉」の加工販売、2021年からはミクロパウダーの販売を始め、より多くの方お客様、お一人お一人の体調に合った商品をお届けできるようにしています。
現在は一部の医療現場での補助食品としての利用が始まっており、今後は介護現場での導入や健康寿命の延伸のための利用拡大に取り組んでおります。

ムクナ豆との出会いと自家栽培のきっかけ

2014年6月のある日、いつものようにSNSの友人Mさんのブログを読んでいました。そこに「今日は疲れたので、ムクナ豆を食べて元気になります」との記述があったのです。

「ムクナ豆」?これまでに聞いたこともない「豆」でした。実際に食べてみたくなり、Mさんに「少し分けていただけますか?」と連絡したところ、直ぐに500gほどが送られてきました。(後日、この豆はアメリカ改良種のFVBだと判りました)

森オーナー

その頃、妻が頚椎を痛めたことが原因と思われる、両肩の痛みと痺れに悩まされていたのです。「ひょっとしたら、この豆で治るかもしれない」との直感でした。

届いたその豆を圧力鍋で煮豆にして食べてみました。味は「普通」の豆の味。ところが、その結果に大変驚きました。

それは、妻の肩の痛みと痺れが、食後30分ほどで「気にならない程度」に軽減したのです。それまで、整形外科をはじめ、整体・鍼灸など、効果がありそうなものは全て試しましたが、どれも改善されなかったその症状が、まるでなかったように・・・

ネットで検索しましたが「生豆販売」はほとんどなかったので、試しに数粒を庭の片隅に播いてみました。

成長したのは1本だけでしたが、その逞しい生命力には目を見張るものがありました。

その時のムクナは、私たちが暮らす「那須」では、寒すぎて栽培に失敗してしまいましたが・・。
「何とか、この那須の地での栽培を成功させたい」とのチャレンジ精神がふつふつと沸き上がり、本格的な栽培への思いが強くなっていきました。

森オーナー

2002年から14年間、フィンランドからログハウスキットを輸入し、それを販売・建築するという仕事していましたが、取引先との関係や体力的な問題から止める決意をしていたタイミングで、このムクナ豆と出会い、それを生産する「農業」への転身は「運命」を感じました。

ムクナ豆の栽培を開始!「ムクナ会」での出会い

2015年春から「ムクナ豆」(FVB)の栽培を始めるため、2反の休耕田を借り受け、農業用ビニールハウスやトラクター、棚を作るための建築用単管パイプなどを揃え、約100株の苗を植えました。

虫に葉を食べられたり、アブラムシが発生したり、せっかく咲いた花が腐ったりと、事前に得た知識とは異なる現実に戸惑いましたが、約14kgの初収穫となりました!

ムクナ豆は高機能植物なので、食べたり、人に分けたりするためには、正しい知識が必要!と考え、この年5月開催の「ムクナ会」に参加させていただきました。

森オーナー

この時、今でも大変お世話になっている「ムクナ会」会長(現:東京農工大学名誉教授)の藤井先生から「八升豆」の種を14粒いただきました。
この種は大事に温室で育て、4粒が発芽、100粒ほど収穫できました!本格的な栽培に必要な八升豆と、FVBの「種」はこうして確保できたのです。

2016年は20aの畑全体を使い、「FVB」約800株の苗を植え付けました。「八升豆」は、収穫豆100粒の内、50粒が発芽し、ハウスで栽培しました。

前年の失敗を繰り返さないよう種まき時期と定植時期を早め、何度も耕うんしたり、地温を上げるためのマルチを施工したり、棚の幅や、棚間、植え付ける株間隔を見極め、風通しや日当たりに工夫しました。

森オーナー

色々と試行錯誤した結果、2019年に1.4Kg、2020年に2kg、そして2021年には100aで60株栽培し180kgと、1株3kgを達成しました!

これを5反の畑で栽培すれば、1tの収穫も夢ではありません。さらに、6次化し加工品の販売を加えれば「暮らしていける農業」の実現は可能と考えます。

6次化実現に向け加工品の販売

生豆販売をする中で、「煮ることが難しい」「携帯しにくい」「保存性が悪い」といったご意見を頂く事が多くなり、2018年からは、「きな粉」の販売を開始する為、独自のガス回転式焙煎窯や粉砕するハイスピードミルなどの設備を整えました。

ムクナ豆に含まれるL-ドーパは、お茶の水女子大学の実験結果から、加熱温度と加熱時間により大きく減ってしまうため、最適な温度と時間の検証や、高速ミルによる摩擦熱にも配慮したりと、工夫を重ねL-ドーパが1g当たり34mg(※1)含まれるきな粉を販売しています。

その後、2020年に特許技術の製粉機械を設計・製造している会社の代表の方のご縁もあり、L―ドーパが1g当たり44mg(※2)という驚異的な含有量の「ミクロパウダー」の生産委託を実現し、2021年春から販売を始めました。

※1(日本食品分析センターの測定値)
※2(日本食品分析センター測定値)

「ムクナ豆の」必要性と供給体制の整備

私は少し大げさに言うと「ムクナ豆は人類を救う!」と思っています。それは、これまで延2000名を超える人たちに使っていただいた感想をお聞きした上での思いです。

「やる気が出た」「歩けるようになった」「便秘が治った」「目覚めがすっきり」「手足の動きが良い」「更年期症状の改善」などの感想から「ムクナ豆」を継続して摂取することで心身ともに健康な体を維持することが可能と考えます。

森オーナー

私たち夫婦は、2015年以来この豆(煮豆またはきな粉)を毎日食べ続けています。妻の頚椎症による痛みと痺が治ったほか、睡眠の質の改善や便秘の解消。私は40年間続いた腰の痛みが無くなりました。また、70歳を超えても「意欲の減退」がなく、最近はお会いする方から「髪の毛が黒い」と驚かれています。

ドーパミンの放出量は、20歳で100%とすると、1年に1%ずつ減っていき、20%以下になるとパーキンソン病を発症すると言われています。

また、アルツハイマー型の認知症の患者さんの脳にはアミロイドβやタウたんぱく質の集積が認められるとされますが、L-ドーパはこの両者の集積を阻害する可能性があるとの実験結果が報告されています。

さらに、ムクナ豆で作る味噌は、発酵過程でL-ドーパは消失することが分かっていますが、抗酸化能は大豆味噌の2倍から5倍程度という実験結果が報告されており、老化防止作用が期待されます。

森オーナー

ムクナ豆には未知の成分が多いとされ、今後も新たな機能性成分の発見をはじめとする研究が進むことを期待しています。

また、医療現場や介護現場でのムクナ豆利用が進むことを希望しています。

医療現場では、医薬品の補助食品として、介護現場では、介護食の一部に取り入れられる事で、その効果を確認することが重要と考えています。

森オーナー

その為に必要な試料等の協力は惜しみません!

2022年からは、ムクナ会会長の藤井先生をはじめ、大学の栄養学の研究者、大学病院や在宅医療の先生方、農業生産法人の方々、介護施設運営者などと情報交換を始めており、ムクナ豆が科学的知見に基づく人類に必要不可欠な食品である事を証明できればと考えています。

これからも栃木県をはじめ茨城県、群馬県、千葉県のご縁を結んだ農家の方達のご協力のもと、今後の需要の増加に対応できる体制を整えて、「ムクナ豆」を広げていきたいと思います。