北関東の那須地方では、例年10月中旬以降に初霜があり、11月には最低気温が氷点下になります。10月の霜は、気温2~3℃程度で、ムクナ豆の外皮が少し黒くなる程度なので、「収穫」はしません。「収穫時期」は、なるべく長く栽培を続け、決して凍みさせない「時」に尽きます。
例年になく暖かい今年は、9月末までに咲いた花を「収穫対象豆」と位置づけましたので、11月末を収穫時期にできればこれまでにない収穫量を確保できると思っていました。
ところが、10月30日の週間天気予報で「11月5日と6日の朝の最低気温2℃」と発表されたのを見て、急遽、「完熟」及び「準完熟」の莢(房)の収穫を始めました。毎日変わる予想温度を確認しつつ、収穫かごに10杯又は20杯ととり続け、11月6日までに80杯ほどになりました。その後、天気予報は、9日が1℃になりましたので、急遽、助っ人3人をお願いしました。この3人は、ログハウス販売・建築をしていた時に私からログハウスを買っていただいたお客様たちで、その後の建築があるたびにお手伝いをしていただきました。今は、畑のお手伝いをしていただいています。
11月8日は、朝9時スタート、昼食をはさんで16時半まででコンテナ90杯ほどを採り、八升豆はほぼ完了のはずでした。(この時点で、未熟豆は、採っても「商品」にならず、凍みたら「仕方ない」との決断です。)
その後、取り残した八升豆と未熟で採れなかったFVBや「インド」は、次の「寒さ」が来るまでの間、見守るだけです。次の収穫のタイミングは、15日。この日は、鯉淵学園農業栄養専門学校の副学長や藤井先生はじめ教職員と生徒さん総勢12名が収穫体験の為2度目の訪問を予定していました。
当日は、朝まであいにくの雨でしたが、作業開始の頃には止み、1時間半ほど作業を行っていただき、収穫ケース15個分を採っていただきました。
この時、次の寒波は18日と出ましたので、16日・17日の2日間でFVBとインドを採りきる予定でしたが、貸別荘にはお客様があり、娘夫婦が思うように作業に参加できず、FVBのみでも終わらない状況でした。ところが、寒さは1日ずれて18日まで大丈夫だった為、本日、残ったFVB及びインド並びに取り残しの八升豆を6時間かけて収穫しました。
明日は、初めての本格的寒波の初日なので、取り切れなかった八升豆が凍みていない可能性があり、状況を確認したうえで最終の収穫を行う予定です。
毎年の事ですが、収穫のタイミングは、寒さ予報の変化を見ながら、いかに効率的に行うかに尽きます。
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