6月下旬に、茨城県つくば市の藤井義晴先生の私設研究所を訪ね、3時間余りムクナ談義に花を咲かせました。先生にお会いするのは2月末に夕食をご一緒した時以来ですが、この間、何度かメールでやり取りをしています。
この中で、先生から、ムクナ豆の栽培に関して、私に「講演」してほしい旨のお話をいただき、熟慮の末、お引き受けすることになりました。
先生は、今年から茨城県にある「鯉淵学園」で教授として、講義担当されるとともに、実験農場でのムクナ豆研究を続けておられます。
日本におけるムクナ豆研究の第一人者である藤井先生が私のような一介の「ムクナ豆栽培事業者」に学園主催のe-ラーニングの講師として、参加依頼をされたという事は、私の栽培方法が全国の栽培現場を視察されている先生の目から見ても優れていると認めて頂けたものと、大変光栄に思います。
2015年4月、東京の信濃町で「ムクナ会」に初めて参加させていただいた際、当時、東京農工大学大学院教授で、ムクナ会会長だった藤井先生から、14粒の「八升豆」の種をいただいた事が出会いで、それ以降毎年2回開催されるムクナ会で計5回お会いしていましたが、コロナ禍の為、ムクナ会の開催は中止になり、先生とお会いする機会は無くなりました。
2022年、突然先生から、「ムクナ豆の圃場を見学させてほしい」と連絡をいただき、9月22日、ご友人とお見えになり、久しぶりにじっくりお話しさせていただきました。その際、「森さんの圃場環境と栽培方法は、これまで見てきたものの中で一番ですね」とのお話をいただきました。その時は、リップサービスと思いながらも、とても誇らしい気持ちだったことを覚えています。
このご訪問を契機に、新しい商品開発や栽培に関する疑問などがあると、直接先生に相談できるようになるとともに、ムクナ豆を取り巻く種々の情報をお聞きする機会に恵まれました。
9月には、熊本で開催予定の「ムクナ豆生産者の集い」で、ムクナ豆栽培の実践者としてお話しする機会をいただきましたが、これも、先生からのお声がけで実現することになりました。さらに、先日、現役の大学教授の方が那須までお越しになり、これまでのご自分の研究を踏まえて、ムクナ豆の新たな機能性を見出す研究を始めるとともに、ムクナ豆生産者が報われるような仕組み作りを最後の仕事としたい旨のお話をいただきました。これも、藤井先生が、ムクナ豆をこの方に差し上げたことがきっかけです。
これからも、先生方のアドバイスをいただきながら、ムクナ豆栽培技術の向上を図るとともに、生豆・加工品販売に際しては、安全して食べていただけるよう、科学的裏付けをもって進めてまいります。また、研究に必要な試料は提供させていただきます。
コメント