まずは、家族4人が健康で元気に過ごせたことが、何よりでした。(未だ2週間余りありますが)
ムクナ豆の栽培に関しては、娘夫婦が1年を通して栽培管理に参加したことが重要でした。また、インスタグラムへの投稿も二人が行っており、新たな情報発信を実現できました。これまで、第2圃場で1株当たり3Kg の実績を作っていただいたファーマーズクリエイションの小国夫妻が独立した事は、私にとって、嬉しくもあり、寂しくもありました。自らの圃場で生産した生豆や加工品を販売することになったことは、今後、お互いに同業者としてムクナ豆の普及促進にまい進したいと思います。
販売商品に関しては、ミクロパウダーについて、製法特許の出願を行いましたが、その実験をはじめ、出願書類作成に際し、共同出願3者の協力関係が強固になりました。また、「大豆+ムクナ」を基本にした商品開発の試みを行い、現在も継続中で、来年に向け商品化の可能性を探ります。
「ムクナ豆」の認知度を上げるための啓発活動として、「鯉淵学園農業栄養専門学校」e-ラーニングの1コマ60分をいただき、講演させていただきました。また、熊本県宇城市で行われた「第一回ムクナ豆生産者交流会」にお招きいただき、栽培実践者として報告をさせて頂きました。
前記の「講演」や「報告」は、ムクナ豆研究の第一人者である東京農工大学名誉教授の藤井義晴先生のお取り計らいで実現した物です。さらに、京都大学教授の永尾雅也教授をご紹介いただき、その後の交流を通じ、将来のムクナ豆研究の足がかりができつつあることを感じています。来年には実現できるよう、更に情報交換を続けていきます。また、現役医師のご要請に応じ、患者さんへのミクロパウダー使用を継続中で、その結果を楽しみに待っています。
「ムクナ豆は人類を救う」「還暦過ぎたらムクナ豆」は私のキャッチコピーですが、ムクナ豆栽培を既存の農業に取り入れることで、「米作を守り」(食糧確保)つつ、「豊かに暮らせる農業」を実現できるの可能性が高いと考えています。具体的には、那須などの入植地域や中山間地域で3~4丁歩程度の米作を行っている農家の方が、5反をムクナ豆栽培に転作し、1tの豆を収穫出来れば、米作を含む農業の継続が図られる。農業で豊かに暮らせるとなれば、後継者が育つことも、サラリーマンからの転職・都会から田舎への移住も可能性はあります。
栽培者が増え、収穫量が増えると同時に、販売量が増えなくてななりませんが、未だに「ムクナ豆」「八升豆」という名称の認知度は低いままです。しかし、「ムクナ豆」を適正に加工し、適量を継続摂取すれば、「健康寿命の延伸」や「QOLの改善」が図れるとしたら、その恩恵は計り知れません。ただ、その周知方法によっては、現在市中に出回る「量」では争奪戦が起きたり、「安全性の確認できない外国産のムクナ豆」が流入したりと、混乱することが予想されるため、生産・販売が徐々に増えていくことが理想です。
8月7日に発表された「理研」の西道チームによる画期的と思える論文は、ムクナを適量食べ続ければ、「アルツハイマー病」(AD)を予防する可能性を示唆しています。増え続けるADの患者数を抑制できれば、その当人や家族は無論、社会にとっても、とても有意義な事です。現在は、動物実験による可能性ですが、人による実証実験を是非実現したいと考えています。
「臨床」などと、大袈裟な事でなく、食品としてのムクナ豆を少量摂取し続ける人が1000人ほど集まれば、そしてその各人が自身でムクナ豆の栽培者であれば、こんな簡単な事はありません。食べている人とそうでない人の5年後・10年後の発症状況が確認できれば・・・・。何とか、来年中にそんな実験に着手出来たら・・・・
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