7月5日頃、八升豆の蕾を見つけ、「今年の開花は早い!」と感じていましたが、開花を確認したのは7月20日でした。これは一昨年と同じ日で、決して早いわけではなかったのですが、咲いた花の周囲の様子がこれまでと違う感じでした。それは、次の開花を待つ「蕾たち」の多さと個々の蕾が持つ花芽の多さでした。
蔓や葉の繁茂状況は、さほど変わらないのに、花芽がとても多い状況です。1株当たりの収穫量(乾燥豆)3Kgを目標にしていますが、目安として「1房」100gとすると、1株で30房の花が付けばよいわけです。
すなわち、豆1粒1.25gで1莢に平均4つ入っていると、5gですから1房に20莢付けば100gになります。実際には3~5莢も、25~30莢もありますからあくまでも目安です。
8月7日の現況では、既に実になっている物や開花している物、そして蕾の物を併せると、既に30房になる物があるのです。10月中旬までは、まだまだ蔓は多数発生し、その蔓に花芽が付きますので、1株3㎏の目標は、軽く達成できる状況です。
さらに、8月中に咲いた花の種は「完熟」しますので、「完熟豆」が沢山摂れる可能性が高いと思われます。また、これまで9月20日頃までに咲いた花が収穫対象豆としてきましたが、高温が続けば9月末の開花分まで収穫量が増える可能性もあります。
ここまで生育が順調な理由は、「高温」と「少雨」だと思っています。今年の暑さは全国的で、那須地方だけの事ではありませんが、例年よりも高い気温で、インド原産と言われるムクナ豆には適した温度です。一方、年間降雨量が500mlでも生育可能と言われていますが、私の圃場は「元田んぼ」で水はけが悪く、雨が多いと水分過多で生育不良が起こります。今年は、少ない降雨量で一時的に畑の冠水があっても、翌日には水が引くと言った状況だったことが好条件になったと思われます。
さらに、植え付け前に大量の馬糞堆肥を漉き込み、更に高畝に仕上げたことも要因と思われます。
第一圃場(120株)と第二圃場(60株)で定植した株の内、20株ほどは生育不良や根切り虫の被害を受けましたが、残り160株で、500Kg 以上の豆が採れれば大成功です。
なお、例年(今年も含め)アブラムシの発生が30株以上で見られ、これが収穫量が伸びない一つの原因ですが、今年は、ニームオイルとコーヒー抽出液・木酢液・ヤシの実洗剤(少量)を希釈した液を3回~5回噴霧することで、かなりの成果を収めています。
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