ムクナ豆を適切に毎日摂取=アルツハイマー病予防が可能?

私はこれまで、このHPは無論、「現代農業2023年9月号」やネット上で「ムクナ豆は人類を救う」や「還暦過ぎたらムクナ豆」というキャッチコピーを表明し続けています。

「ムクナ豆は人類を救う」という意味は、脳内神経伝達物質であるドーパミンが、加齢とともに減り続けることで、高齢になれば誰でもパーキンソン病(PD)や認知症になる可能性が高いため、ドーパミンの放出を促す「ムクナ豆」を適量摂取すれば、それらの病気にならずに済む(又は発症を遅らせる)可能性があるという理由からです。

私は、学者でも、専門家でもないのですが、ドーパミンだけが減少すると、他のセロトニンやノルアドレナリン・アドレナリンといったモノアミンのバランスが崩れることで、身体的・精神的に問題が発生するのではないかと考えています。運動をしなければ、筋肉が衰えますし、バランスの良い食事を摂取しなければ、健康維持に問題が出ることは事実ですが、運動をして・バランスの良い食生活をしてもドーパミンの減少を補うことは出来ません。

一方、「還暦過ぎたらムクナ豆」は、「20歳で100%の放出量のドーパミンは、10年で10%ずつ減り続け、20%以下になるとパーキンソン病を発症する可能性が高くなる」という、脳神経内科の常識を前提とした場合、60歳では60%程度の放出量となり、パーキンソン病の発症率が高まり始める年齢になることから、この時期には、ムクナ豆の摂取を始めた方が良いと考えます。

私は、たまたま、63歳でこの豆の存在を知り栽培を始めた64歳以降、毎日欠かさず適量を10年間食べ続けています。お陰様で、「見た目が若い」「白髪が少ない」という外見は無論、「40年間苦しんでいた腰痛が治った」や「重労働の後の疲労感が残らない」などの実感があります。

ムクナ豆にはL-ドーパという、ドーパミンの一つ手前の前駆物質が最も多く含まれています。大豆などに含まれる「チロシン」というアミノ酸は、分解されてL-ドーパになってから、血液脳関門を通過して、ドーパミンを放出しますが、ムクナは、30分で小腸から吸収され、血流に乗って血液脳関門を通過し、ドーパミンを放出します。

パーキンソン病の症状改善のために処方される「L-ドーパ製剤(レボドパ)」は化学合成したL-ドーパに血中でドーパミンになるのを防ぐためにドーパ脱炭酸酵素阻害剤を加えた合剤になっています。

2024年8月7日に理化学研究所の神経老化制御研究チームが「アルツハイマー病の新しい治療標的を発見」という論文を発表しました。ドーパミンによるアミロイドβ分解機構の発見 | 理化学研究所 (riken.jp)

アルツハイマー病(AD)は、AD患者の脳で、初期病理として脳内にアミロイドβぺプチド(Aβ)の凝集体である「老人班」が形成され、最終的に神経細胞死を引き起こす仮説が強く支持されています。この為、Aβの凝集を阻害できれば、AD発症を予防する可能性があります。

今回の論文の結論では、L-ドーパ製剤(レボドパ)を摂取してドーパミン放出量を増やせば、Aβ凝集阻害が可能で、結果的にAD発症予防及び症状改善が期待できる。という、画期的と思える内容の論文です。

これまで、PD治療薬として、使われている「処方薬」が、AD治療や予防薬として使用できる可能性があるという事を示しています。今回は、マウスの実験で、人への応用にはこれから10年くらい時間が必要になると思われますが、増え続けるAD/PDの患者さんを少しでも減らすためには、より多くの方に、食品である「ムクナ豆」の適量摂取を勧めざるを得ません。

L-ドーパ製剤は、すぐれた効果をもたらしますが、脱炭酸酵素阻害剤はビタミンB6を消費することが分かっており、また、PD患者さんの多くは、使用年数が増えると、副作用が出る可能性が高まる事も事実です。

ムクナ豆の長期間の適量摂取の人の数は未だ少ないと思われますが、私たち夫婦は10年間、知り合いの方では15年間食べ続け、問題の発生はありません。今後は、多くの栽培者の方の協力を得て、50代から80代位の方達各200名程度で、ムクナを「食べる人」、「食べない人」との「5年後・10年後の健康比較」などができれば、この豆の有用性が更に広く多くの方に伝わると思います。

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