コロナを契機に変えたいこと

コロナウィルスの感染拡大で、これまでにない変化が起こっています。

私の人生は、70年に満たない物ですが、今の状況はこれまで経験した事がありません。コロナの感染防止や罹患者の治療に当たる病院・介護施設などの従事者に必要なマスクや防護服、消毒剤などが不足しています。それが2か月も改善されません。我々一般人が必要なマスクや消毒剤などもこれまでの10倍ほどの金額でしか手に入りませんでした。最近では、強力粉が品薄になっているようです。

原因は、人の心にあると思っています。

「手段を選ばず、必要以上のお金を稼ぐことが「善」で、稼いだお金を潤沢に使うことができる人」を「勝ち組」と称し、一生懸命働いて懸命に生活をしている人達を「負け組」と言って差別することが、当たり前のような情報が溢れていても、それがおかしいと思わなくなっている人が、多くなっていると感じています。

「人にうそをついて」金品をだまし取る。「大量に買い占め、値上げさせ」不当な利益を得る。「価値がない物」をあるとして高く売る。挙げればきりがないほど、人をだますことで利益を追求する行為が氾濫しています。

私は、「衣食住が足り、健康であれば」人生は満足だと考えています。

「衣食住が足りる」ためには、無論、働かなければなりません。「健康」を維持するには、体に良い食品を食べ、体を動かさなければなりません。

新しいウィルスの出現は、これまでにも度々あり、これからも繰り返されたり、変異を繰り返すことは容易に予想されます。

私たちは、その都度、その対応に追われます。

しかし、それ以上に問題になるのは、気候変動に伴う異常気象を原因とする食糧危機だと思っています。

マスクでさえ、自国民優先、政治的思惑、前述の「金儲け」によって一般の人々に手に入りにくくなったことが分かったのですから。

食料自給率が40%を下回るような日本の危機は想像に難くありません。私は、脱サラし田舎暮らしを始めた20年ほど前から、この事を意識していました。

人間の「おごり」が、地球環境を脅かし、それが、食糧危機を招き、人間の生存を危うくすると思っていました。それから20年、今も人間の「物欲」は留まることを知りません。

今回の「コロナウィルス」は、近い将来起こるであろう食両利きの問題を真剣に考え、それに備える行動をとる契機にすべきだと思います。

食べ物が手に入らなければ、人は生きていけないのですから。

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