私が未だ公務員の時代、「商売」ではなくボランティアでログハウスの個人輸入のコーディネートをしていた頃お世話をしたYさんの奥様Kさんが先日お亡くなりになったとのメールをいただきました。
ただただ驚くと共に俄かには信じられない思いと信じたくない思いが交差をしています。また、大変にご夫婦の仲のよろしかったご主人Yさんのご心中を察すると本当に心が痛みます。
心よりKさんのご冥福をお祈りすると共に、Yさんをはじめ残された家族の皆様がこの悲しみを少しでも早く乗り越えられることを祈念いたします。
私は「生命は永遠で人は生まれ代るもの」と信じていますので、Kさんがなるべく早くYさんの身近な「人」として再びこの世に生を受けられる事を祈っています。
私とYさんご夫妻とのはじめての出会いは1998年3月。具体的にプランの検討を始めたのが2000年9月6日。(この間、ログキャビンにも体験宿泊され、高根のS邸の荷下ろしやログ組にも参加されました。)2001年9月15日(土)にログキットが建設地の富士見町に到着。前日からの雨が気になり、Yさんも私も早朝から目を覚まし外に出ては「少し小降りになってきたね」などと話をしたことははっきりと記憶しています。その後天気は回復し、荷下ろしは青空ののぞく中無事に終了しました。
プラン作りで主導権を握っていたのは奥様のKさんでした。第一回プランの検討は横浜市の山下公園近くのデニーズだと記憶しています。その時の様子は当時の私のHPに次のように記述されていました。
Yさんご夫妻は、1年半前に横須賀のログを見学され、那須のログキャビンにもお泊り頂き、Sさんの作業にも参加されている「ベテラン」です。
来春、いよいよ、ログ建築に着手する決意を固めたようです。
たしか、仕事をリタイアーされたと聞いていましたので、早速電話しました。出られたのは奥様。「ご主人がいらしたら、今日横浜でお会いしようと思いました」とお話したところ、「プラン作りは、私の仕事。私が行きます。」と。それではと、4時半に待ち合わせと言う事にしました。
Yさんとの待ち合わせは、ランドマークタワーの前。道路が混んでいて、10分ほど遅刻しました。
「約束時間は守りましょう!」(自分に言い聞かせています。)4時近くから、お茶を飲みながら打合せです。ラフスケッチをお持ちでしたので、みせて頂きながら2時間ほどお話しました。5時に退社した妻も途中から加わります。(妻はこの頃三菱重工ビルの中にあった保険会社に勤めていました)
構造上の観点から、何点かアドバイスしましたので、あらためて書き直したもので見積もりを取る事にしました。
この2週間ほどは、香川県のUさんのプランの詰めを行なっており、少し忙しいのですが、
新たなお話が有ると、忙しさを忘れ、ワクワクします。23日に建設予定地を見せて頂く事を決めて、お別れしました。
23日は朝寝坊をし、8時に八ヶ岳に向け出発しました。東名横浜か八王子中央高速か迷いましたが、東名ー御殿場ー東富士ー中央高速にしました。
快晴に恵まれ、横浜厚木間の渋滞以外は快適なドライブです。
11時過ぎにYさんご夫妻と合流し、先日いただいたプランに付いて説明。カネ勾配で最高高さ7.5m、約32坪ベランダ付です。
昼食は、富士見の杉本さんのレストラン(夢丸1999年1月号p190~195)でステーキ。とても美味しかったです。原村のペンションビレッジを見学した後、Yさんご夫妻の建築予定地及び荷降ろし場所を、チェックさせていただきました。
建築現場は、小高い丘の上、南正面に甲斐駒、背後に八ヶ岳と、ロケーションは、最高です。
でも、進入路が狭く、小運搬するにも大変そうです。隣接地が開発を予定しているので、これができれば、搬入も容易になりそうです。これができてからにされては、とお話しましたが、奥様は、なるべく早く、着工したいご様子でした。
進入道路の完成が遅れたために着工は半年遅れの2001年9月になりましたが、Yさんご夫妻はその後1年半余りを費やしてハーフセルフビルドでログハウスを完成させました。
私が那須に事務所を建築する際もご自分の作業を放り出し、遠路駆けつけてくださり、材木の置き場に砕石を敷き詰めるなど「事前の作業」を率先して行っていただきました。普段は特段のお付き合いもありませんが「いざ」という時にはすぐに駆けつけてくださる心強い友人です。その時の様子は以下のとおりです。
2002年2月9日から18日まで、事務所用ログハウスの建築(組立て)工事を、那須で行ないました。
9日の荷下ろしに参加していただけた方は、15人。40fコンテナ2台分を約7時間で降ろしました。雨の予想を覆し、晴天での荷下ろしでした。この日、土台回しまで完了。
とっても順調な滑り出しと思っていました。・・・が、
詳細は、後日UPすることにして、ともかく、17日に上棟・垂木掛け(70%)を終了しました。
ご参加いただいた、「みなさ~ん!!」本当にありがとうございました!!
札幌から駆けつけていただいたSさん、海老名のHさんは、2月8日から18日まで、休日なく「作業」をしていただきました。
地元黒磯のAさんは、ユニックとフォークリフトをお持ちいただき、「大活躍」、夜7時過ぎまで木戸さんの階段やNさんの部材運びまでしていただきました。
八ヶ岳で、セルフビルド中のYさんも自分の現場を「放り出して」駆けつけていただき、前日から砕石敷詰め作業に活躍していただきました。
ログビルダー志願の川崎のYさん、8月予定のSさん、従兄弟のT君そし長兄も前日夜に駆けつけてくれました。
那須でセルフビルドをしているNさん。建築を終わり、別荘ライフを満喫しているKさん。4月着工予定の茨城のOさんそして、矢板のKさんは、朝早くから来ていただきました。
秋田からは、Sさんが大工さんのSさんと「視察」「ミーティング」にお見え頂きましたが、「作業に忙殺」され、ゆっくりお構いが出来ませんでした。
是非、ゆっくりお会いしたいと思います。Sさんからは、見積もり依頼を頂きました。
9日の夜には、義兄の美貴さんが友人の「ドラちゃん」と「池ちゃん」と連れ立って応援。
13日からは、浜松のMさんが駆けつけてくれました。Mさんは、自宅をセルフしていますから、私よりはるかに「ビルダー」です。大活躍していただきました。
一度帰宅して再び来られる方も多く、16日にはついに上棟になりました。
17日から18日にかけて、横須賀から親友のグンちゃんが電気配線工事に駆けつけてくれましたが、工事の遅れで、50%の進捗です。連夜の語らい(午前1時・2時・2時半と続いた様です。・・・私は、12時までに就寝しましたが。)
色々な問題は有りましたが、皆さんのお力に「感謝」「感謝」!!!!
ここまで出来たログハウスをご覧ください。(垂木が一部飛び出しています)
そんなKさんから昨年9月(だと思います)、突然「同窓会で千本松牧場まで来ているので、友人と一緒にお寄りしてもいいですか」と
電話がありました。
お越しいただいたKさんはこれまで何度もお会いした「快活で笑顔のKさん」でした。同行のご友人が一級建築士ということもあり、しばし、ログハウス談義に花が咲き、楽しいひと時となりました。
それから僅か1年余り・・・・・まさかそれがお別れになるとは・・・・
改めましてKさんのご冥福を心中よりお祈り申し上げます。
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