「インドムクナ」は大丈夫?

昨年、たまたま頂いた「インド産のムクナ豆の種」を12粒播きました。八升豆やFVBよりも「大柄」で、吸水率が高く、発芽率も100%でした。生育や開花は八升豆よりも3週から4週遅く、FVBよりも1週間ほど遅い物でした。

しかし、その樹勢と言っていいほどの勢いある「茎」「蔓」「花」「葉」は、目を見張る物でした。茎の太さは八升豆の倍はあります。蔓の長さは計測できませんでしたが、八升豆の12m程度をはるかに凌ぐ勢いで、あっという間に天井ネットを覆いました。葉の大きさも八升豆に比べ1.5位、花の付きもとても良く、多収です。虫もほとんど付かず、病気もありませんでした。

収穫した「豆(種)」も1粒が大きく、2gを超えるものも多数ありました。また、未熟豆で作った、「餡」や「煮豆」はとても美味しく、メラニンによる黒色化もないという特徴があります。未熟豆(枝豆)味噌も仕込みました。

莢表面の「毛」は密に生えていますが、毛足が短く、飛散量は少ない印象で、痒みも八升・FVBよりも弱いと感じました。

ここまで書くと、「インドムクナが一番」という印象ですが、北関東の那須では、やはり八升豆が1番だと感じています。収穫時期があと半月遅くなれば、話が変わる可能性がありますが、現状では、莢の肉厚が八升やFVBに比べ1.5倍ほどある為、追熟・乾燥に時間が掛かります。そもそも、完熟豆が少ないのです。

また、機能性の観点からは、L-ドーパ含有量が、八升豆・FVBに比べて3割ほど少ないことが分かりました。一方、皮のL-ドーパは八升・FVBの6倍との結果でした。

「インドムクナ豆の食歴」があるのか?という問題がクリアーできれば、未熟豆を中心とした機能性野菜として「有望」ではないかと考えています。しばらく、試験栽培を続け、那須における「インド産ムクナ豆」に育ててみたいと思います。なお、現時点での「食歴」が明確ではないため、販売はしません。

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