
日々の出来事を不定期で掲載しています。
2021年10月26日
早い初霜で急遽収穫
10月18日、那須地方に初霜がおりました。例年より3週間、昨年よりも2週間早い初霜です。
今回は気温が3℃と氷点下にならなかったため、ムクナ豆への影響はほとんどありませんでしたが、この週はいつ次の霜があってもおかしくない予報だったため、やむを得ず、八升豆の収穫作業を始めました。
第一圃場は2反の面積がありますが、ハウス2棟とトラクターなどの格納ハウスがあるため、実質1反6畝ほどで、幅2.2mX長さ33mX高さ1.9mの棚6個を設置しています。
その他に「トマト支柱」を使った棚が2つあり、これら全てで110株ほどが収穫対象株として成長しました。(20株ほど「根きり虫」の被害にあいました)
1日1列の作業で、収穫用コンテナ(幅50cmX奥行35cmX高さ30cm)約20杯分(約350Kg)となり、これを追熟・乾燥用のハウスに搬入します。
18日と19日は1人で作業を行い40杯ほどをハウスに搬入しましたが、これでは間に合わない(週末に次の霜予報がありました)と悟り、いつも応援してくれるKさんに手伝っていただく事にしました。さらに22日からはSさんの協力を得て、週末には圃場全ての熟成した豆約100杯分(1.7t程度)を収穫し終わり、さらにそのうちの9割ほどを干し終わりました。
幸いにも次の強い霜は24日の日曜日だったため、今年の豆は「冷害」に合わず、また、成熟も進んでいる状態で、植え付け株数を少なくした割に、収穫量は例年以上になると考えています。
第2圃場(1反)は、幅3mX長さ36mX高さ1.9mの棚4つを設置しており、株間4mで60株を植え付けましたが、こちらも生育は順調で、1株当たり収穫量は第1圃場のそれを上回り1株1.5Kg程度を予想しています。
こちらの圃場は、管理をファーマーズクリエイションの小国夫妻にお任せしていますが、私以上に丁寧な管理をしていただき、良い成績に繋がっています。
更に、自宅前の0圃場(2反)は現在、1反ほどを畑として整備していますが、幅3mX長さ20mX高さ1.8mの棚3つを設置し、FVB(フロリダベルベットビーン)の栽培を行っています。
那須地方では、八升豆の方が早生で、FVBは収穫対象まで熟した物が少なく、今後の霜予報を注視しながら収穫時期を決めたいと思っています。幸いにも3度の霜がありましたが、気温がマイナスになっていないため、「豆」への影響は認められません。
2021年08月08日
ムクナ豆の管理
8月初旬のこの時期は、蔓が延び、葉は大きくなり、花の蕾が多く見られます。早い物は、既に花を落として「莢」になっています。
根に近い「房」には花が10個未満と少なく、「天井ネット」からぶら下がるものは30以上の花を付けるものまであります。
花が終わり、小さな莢になると、その先端部に花のカスが残ります。また、花が咲いて3日もすると少しの衝撃で花は落ちます。
カスを取り除き、落ちそうな花を手で払って莢にすることで、虫の発生を抑えることができるのです。
ネットに届かない蔓を誘引したり、花を隠す葉っぱを取り除いたり、この時期の地道な管理が、収穫の際の「成果」に繋がります。
2021年06月15日
ムクナ豆の供給が追い付きません
昨年の9月以降、「ムクナ豆」(生豆)及び焙煎きな粉の販売が前年比200%ほどで推移しています。前年産生豆が初めて翌年に繰り越したことで、十分な供給量があると考えていましたが、6月中旬現在の在庫は100Kgを切っています。
特に生豆は、外見が良くそれなりの大きさの物を選別して販売してきましたが、ほとんど在庫がない状態の為、新規のお客様への販売は終了させていただきます。リピーターのお客様には、引き続き販売できるように努力しますが、外皮に傷があるものなどが混ざったり、八升豆のご希望でもFVB(フロリダベルベットビーン)のご購入をお願いするなどが予想されます。
ムクナ豆の存在を多くの方に知っていただき、より多くの方に食べていただきたいとの思いで、栽培から加工販売まで頑張っていますが、さらに栽培協力者を増やし、供給量を増やしていきたいと思います。
2021年04月29日
山荘の修繕が終わりました
2月15日の強風で、隣地(東京の生協所有地)の松の大木が折れ、「山荘」を直撃した事故から2か月半。屋根とそれを支える桁・母屋の一部を破損し、傷ついた「山荘」は、ようやく完全復旧しました。5月からは安心して皆様にご利用いただけます。
この間、折れた桁や母屋(ログ6本で構成)を完全に取り替えるか、補強することで、破損した垂木や下地板及び屋根を修繕するか、大いに悩みました。
結論を言えば、「補修」することで復旧しました。
折れた6本のログ部材を製材し、現場に搬入することの困難さや折れたログまで全て外し、新しい物を入れ直し組み上げるという、膨大な手間、それに係る期間や費用(足場を掛け、屋根を取り外し、2階の天井や建具を取り、ログ材を外し、2階床・根太を壊したうえで、ログを取り替え組み直し、床・天井・電気配線・屋根工事)を考えると、諦めざるを得ませんでした。
これらの工事に係る費用の見積もりを依頼するだけでも1月以上かかりました。また、桁と母屋を補強する「金物」は強度が十分確保できるステンレス製の物を特別に作っていただきましたが、その設計や製作に1月費やしました。
修繕に係る費用は全て私が入っている保険で賄えました。しかし、自然災害とは言え、被害を与えた「木」の所有者である隣地所有者からは、2度電話連絡を頂いただけで、補修の申し出や謝罪が一度もなかったばかりか、2か月半も経つのに残っている松の大木(地上10mほど)の伐採(いずれ腐って倒れます)すらしていない事です。
「生活協同組合」といえば、「庶民の味方」などという印象を持っていましたが、その組織に所属する「人」は、基本的な「人の心」を持っていないようです。
2021年03月21日
「山荘」修理の状況
那須地方では、2月15日の夜間、停電が発生するほどの強風が吹き荒れました。自宅でも3回停電があり、2時間もの間「闇の中」の生活を余儀なくされました。
しかし、問題は翌日に発覚します。山荘の道路を挟んだ「お向かいのKさん」から、「お宅のログハウスが大変なことになっています」と電話がありました。
直ぐに「現場」に行ってみると、隣地の松の大木が地上10m程のところで幹が折れ、折れた木約8mが山荘を直撃していたのです。
葉が茂った上部の枝が電線に絡まり、それを支点にして、折れた幹が屋根を直撃したため、垂木(幅5cmX高さ20cmX長さ6m)を2本破壊し、さらに、垂木を支える軒桁母屋(夫々ログ材(幅9cmX高さ18cm)3本を重ねた物)をノッチ(組み手)部から破損したのです。
そうです、ログ材6本が破断したという事は、一番低い位置にある軒桁まで全てのログを取り外して、組み直さなくてはなりません。つまり、屋根を取り払い、ログを外し、2階の建具、仕切り壁や床板、天井板を取り、2階根太、1回天井板まで剥がすことになります。
また、新しくログ部材を作らなくてはならないため、製材所に行ったところ、長さ11mのログ部材の製材がいかに困難かを知らされました。それでも、当初は、全面改修を目指し、保険会社にもその旨を連絡しました。
ちなみに、隣地の所有者は東京の「生協」で、事故発生の翌々日には電話で連絡しました。(判例を調べたところ、強風が原因で隣家に損害を及ぼしても、賠償責任は問われないという事でしたが、迷惑をこうむった事実は知らせておくべきと思いました)
全面改修となれば、取り壊しの費用、廃棄物の処理費用、電気配線工事、屋根工事、大工工事、塗装工事、仮設の足場工事と、それぞれの業者に連絡を取り、現場を確認してもらい、見積書を依頼しました。
見積書が出そろう間、製材所に通い、ログ材に近い材料の見積もりを出してもらいましたが、幅9cmX高さ20cmX長さ11mのの製材に、1本数万円掛かり、グルーブ(さね)を仕上げ、ノッチ(組み手)を1本作るのに、1日かかる事。さらに100Km以上離れた製材所でないと作れないため、輸送に大型車両が必要な事。大型車両では建築現場まで入れないため、途中で積み替え、そこから先は法律にに違反する事態になる事など、様々な困難が控えていることが分かりました。
ここに至り、ログ材を作り直す本格的な復旧工事を断念し、切断された桁と母屋のログ部材をL型のステンレス板(厚6mmX巾20cmX長さ1.2m)で4方向から挟み込んでボルト締めで補強することにしました。(垂木2本を取り替え、野地板や破風・鼻隠し、軒裏天井板を取り替え、塗装し、屋根12㎡を張り替えます)
現在、足場を掛け、垂木と野地板の製材を終わり、3月29日から工事をはじめる予定です。金物の制作が4月中旬になるため、足場が外れ復旧するのは4月下旬になる見通しです。
幸いにも、頑丈なログハウスの為、室内には損傷はないため、工事が終われば、通常通りの営業となりますが、雨が降れば工事が止まる事もあるため、営業再開時期は改めて「お知らせ」で表示します。