
日々の出来事を不定期で掲載しています。
2021年03月21日
「山荘」修理の状況
那須地方では、2月15日の夜間、停電が発生するほどの強風が吹き荒れました。自宅でも3回停電があり、2時間もの間「闇の中」の生活を余儀なくされました。
しかし、問題は翌日に発覚します。山荘の道路を挟んだ「お向かいのKさん」から、「お宅のログハウスが大変なことになっています」と電話がありました。
直ぐに「現場」に行ってみると、隣地の松の大木が地上10m程のところで幹が折れ、折れた木約8mが山荘を直撃していたのです。
葉が茂った上部の枝が電線に絡まり、それを支点にして、折れた幹が屋根を直撃したため、垂木(幅5cmX高さ20cmX長さ6m)を2本破壊し、さらに、垂木を支える軒桁母屋(夫々ログ材(幅9cmX高さ18cm)3本を重ねた物)をノッチ(組み手)部から破損したのです。
そうです、ログ材6本が破断したという事は、一番低い位置にある軒桁まで全てのログを取り外して、組み直さなくてはなりません。つまり、屋根を取り払い、ログを外し、2階の建具、仕切り壁や床板、天井板を取り、2階根太、1回天井板まで剥がすことになります。
また、新しくログ部材を作らなくてはならないため、製材所に行ったところ、長さ11mのログ部材の製材がいかに困難かを知らされました。それでも、当初は、全面改修を目指し、保険会社にもその旨を連絡しました。
ちなみに、隣地の所有者は東京の「生協」で、事故発生の翌々日には電話で連絡しました。(判例を調べたところ、強風が原因で隣家に損害を及ぼしても、賠償責任は問われないという事でしたが、迷惑をこうむった事実は知らせておくべきと思いました)
全面改修となれば、取り壊しの費用、廃棄物の処理費用、電気配線工事、屋根工事、大工工事、塗装工事、仮設の足場工事と、それぞれの業者に連絡を取り、現場を確認してもらい、見積書を依頼しました。
見積書が出そろう間、製材所に通い、ログ材に近い材料の見積もりを出してもらいましたが、幅9cmX高さ20cmX長さ11mのの製材に、1本数万円掛かり、グルーブ(さね)を仕上げ、ノッチ(組み手)を1本作るのに、1日かかる事。さらに100Km以上離れた製材所でないと作れないため、輸送に大型車両が必要な事。大型車両では建築現場まで入れないため、途中で積み替え、そこから先は法律にに違反する事態になる事など、様々な困難が控えていることが分かりました。
ここに至り、ログ材を作り直す本格的な復旧工事を断念し、切断された桁と母屋のログ部材をL型のステンレス板(厚6mmX巾20cmX長さ1.2m)で4方向から挟み込んでボルト締めで補強することにしました。(垂木2本を取り替え、野地板や破風・鼻隠し、軒裏天井板を取り替え、塗装し、屋根12㎡を張り替えます)
現在、足場を掛け、垂木と野地板の製材を終わり、3月29日から工事をはじめる予定です。金物の制作が4月中旬になるため、足場が外れ復旧するのは4月下旬になる見通しです。
幸いにも、頑丈なログハウスの為、室内には損傷はないため、工事が終われば、通常通りの営業となりますが、雨が降れば工事が止まる事もあるため、営業再開時期は改めて「お知らせ」で表示します。
2021年02月11日
ムクナ豆に関する最近の話題
昨年収穫したムクナ豆(八升豆とフロリダベルベットビーン(FVB))は、今月中に豆の取り出し作業が終わる目途が立ちました。
通常は年末までに終わる乾燥が、1月中旬まで必要だったこともあり、ご注文に追い付かず、同意を得られたお客様には、2019年産の生豆を販売してきましたが、これからは2020年産になります。
これまでにないご注文を頂き、焙煎や製粉などの作業に時間をとられ、自分で取り出し作業ができないもどかしさを感じていましたが、協力者であるファーマーズクリエイションの小国ご夫妻はじめ、ご近所の主婦の方々、また、「作業所」の皆さんにもお手伝いいただき、めどが立ったものです。
栽培に関しても、これまでの栽培農家さんに加え、新たに生産していただける方が加わり、販売量の増加に対応してまいります。
商品に関しても、これまでの「生豆」「焙煎きな粉」に加え「ムクナ茶」や「ミクロパウダー」の販売を検討中です。ムクナ茶はこれまでにも試作を重ねていますが、「美味しくいただけるお茶」にしたいと思います。「ミクロパウダー」は、製粉加工を委託し、粒状が細く牛乳などに溶けやすく、きな粉を食べれない方にもムクナを摂取できるようにしたいと考えています。
一方、ご利用者の皆さんからは、色々なお話をお聞きする機会が増え、この豆の存在(栽培)意義を改めて感じています。特に、パーキンソン病等を患い、お一人で日々不安な生活を送っていられる方は、情報不足が一層の不安を募らせることになっているようです。今後、このHPで情報交換できる「場所」を提供できるよう検討します。
今年に入ってから、南は九州・沖縄から北は北海道札幌まで、多くの栽培ご希望者に「種」をお送りしています。
2021年01月01日
年の初めに思う事
昨年は、旅館業の許可に始まり、母の死、コロナ自粛、ムクナ豆栽培、娘の結婚、相続問題の解決と、一生の間でもなかなか出会えないほど大きな出来事が続きました
今年の年頭は、とても穏やかで、落ち着いた気持ちで迎えることができました。しかし、コロナ禍の終息を見通すことは出来ず、貸別荘業は1月4日から2月末まで休業します。
3月のご利用も、栃木県限定・ご利用人数限定と、制限付きの営業となり、ご利用者の皆様にはご迷惑をお掛けしますが、ご理解いただきたいと思います。
ムクナ豆栽培(八升豆・FVB)は、異常気象の影響で「カメムシ」が異常発生し、食害による種の「黒い斑点」被害が大きいことが分かりました。追熟・乾燥が終わり、種の取り出し作業が始まっていますが、相当量に影響すると思われます。
種表面に留まるものは、加工用に使用しますが、被害が内部に及ぶものは全て廃棄処分しますので、収穫量は200Kg程度に留まると予想しています。必要とするすべての方達にお届けできるよう、協力農家さんたちからの買取を進めます。
昨年、那須ムクナ豆ファームで販売した八升豆やフロリダ ベルベット ビーンは一昨年に比べ1.5倍ほどに増えました。困っている方がとても多いことを実感するとともに、「豆を食べて症状が改善した」というお声を頂くことで、私の「やる気」が高まります。豆の取り出し作業を行いつつ、今年の栽培に向け、畑の準備を行います。
なかなか、商売にまで高まらない「コーヒー豆焙煎事業」は、お得意様が5件ほど。ですが、貸別荘のご利用者にプレゼントとして差し上げる「ドリップパック」は500個ほど作りました。ハンドローストの回数は750回を超え、そろそろ本格的な販売を始めようと考えています。60代最後の年となりましたが、まだまだ元気で頑張ります!!
2020年05月13日
コロナを契機に変えたいこと
コロナウィルスの感染拡大で、これまでにない変化が起こっています。
私の人生は、70年に満たない物ですが、今の状況はこれまで経験した事がありません。コロナの感染防止や罹患者の治療に当たる病院・介護施設などの従事者に必要なマスクや防護服、消毒剤などが不足しています。それが2か月も改善されません。我々一般人が必要なマスクや消毒剤などもこれまでの10倍ほどの金額でしか手に入りませんでした。最近では、強力粉が品薄になっているようです。
原因は、人の心にあると思っています。
「手段を選ばず、必要以上のお金を稼ぐことが「善」で、稼いだお金を潤沢に使うことができる人」を「勝ち組」と称し、一生懸命働いて懸命に生活をしている人達を「負け組」と言って差別することが、当たり前のような情報が溢れていても、それがおかしいと思わなくなっている人が、多くなっていると感じています。
「人にうそをついて」金品をだまし取る。「大量に買い占め、値上げさせ」不当な利益を得る。「価値がない物」をあるとして高く売る。挙げればきりがないほど、人をだますことで利益を追求する行為が氾濫しています。
私は、「衣食住が足り、健康であれば」人生は満足だと考えています。
「衣食住が足りる」ためには、無論、働かなければなりません。「健康」を維持するには、体に良い食品を食べ、体を動かさなければなりません。
新しいウィルスの出現は、これまでにも度々あり、これからも繰り返されたり、変異を繰り返すことは容易に予想されます。
私たちは、その都度、その対応に追われます。
しかし、それ以上に問題になるのは、気候変動に伴う異常気象を原因とする食糧危機だと思っています。
マスクでさえ、自国民優先、政治的思惑、前述の「金儲け」によって一般の人々に手に入りにくくなったことが分かったのですから。
食料自給率が40%を下回るような日本の危機は想像に難くありません。私は、脱サラし田舎暮らしを始めた20年ほど前から、この事を意識していました。
人間の「おごり」が、地球環境を脅かし、それが、食糧危機を招き、人間の生存を危うくすると思っていました。それから20年、今も人間の「物欲」は留まることを知りません。
今回の「コロナウィルス」は、近い将来起こるであろう食両利きの問題を真剣に考え、それに備える行動をとる契機にすべきだと思います。
食べ物が手に入らなければ、人は生きていけないのですから。
2020年04月12日
諸々の出来事と今の状況
ログキャビン彩は、昨年の「山荘」のリフォームに続き、今年3月、1stの塗装工事や建具(窓9か所)の交換工事を行いました。
また、山荘と1stの2階の個室はシングルベット2つから畳敷きにして、お布団でお休みいただく事にしました。
更に、3棟共に、非常照明灯や誘導灯を設置し、さらに安心で安全な「貸別荘」として整備しました。キッチンのコンロはガスから
IHクッキングヒーターにして、より使いやすい設備にしました。
2ndは、隣地を購入し、BBQスペースを設置。これまで以上にプライバシーに配慮しました。
そして、迎えた4月でしたが、新型コロナの影響で、営業は自粛せざるを得ず、お客様をお迎えすることができない状況が続いています。
3月までは、新装オープンに向けての貸別荘整備工事をはじめ、自宅の表題登記、保存登記、購入した土地の売買契約、所有権移転登記、確定申告と多忙を極めましたが、今は、ムクナ豆の植え付け準備を例年になくじっくり行うことができ、何やら、とても幸せな日々を過ごしています。
無論、貸別荘収入がないので、大変なのですが、基本、「食えればよい」という信条なので、畑の整備に汗を流し、コーヒーの焙煎とそのブレンドにあれこれ悩んでいる生活は、「悪くない」、いや、「なかなか良い」と感じています。
サラリーマンを30年、ログハウスの輸入販売、その建築、貸別荘業と休みなく働き続けた48年。
今、スローな生活を楽しんでいます。