
日々の出来事を不定期で掲載しています。
2023年11月03日
残念なお知らせと収穫時期
多くの方から「美味しい」と評価していただいてきた「ミクロパウダー入り黒糖カステラ」は、諸事情により10月一杯で販売を終了しました。
ふるさと納税お礼品リストからも削除しました。先日、研究機関において、これまで分析していなかった商品のL-ドーパ量を計量していただきました。この結果、カステラには想定していた量が含まれていない事が判明し「元気が出るカステラ」と銘打っていただけに、残念ながら製造中止としました。
「ムクナ豆」の存在を身近に感じていただける「お菓子」の存在は、必要と考えており、今後、別の商品開発を行いたいと思います。
なお、前述の検査の結果、FVBミクロパウダーには約41mg /g、同じく焙煎きな粉には37㎎/gのL-ドーパが含まれており、いずれも、一般に販売されている「ムクナ豆きな粉類」に比較して高濃度であることが証明されました。
さて、例年だと既に収穫作業を始めているムクナ豆ですが、本日時点の10日後の予報で、朝の最低気温3℃が発表されました。この気温は収穫するかしないかを決める「目安」です。上に振れれば問題ありませんが、下に2℃振れれば「凍みる」可能性があるからです。「霜」は、目安にはなりますが、やはり気温が問題です。昼間の最高気温が10℃以上で、前後の日の温度が高ければ、もう少し待ちますが‥‥。ここ1週間で、どういう気温状況でも対応できるよう準備作業を行います。
これまで、我が家のインクジェットプリンターで作っていたものを印刷しました
2023年10月18日
またまた1か月が過ぎてしまいました!
貸別荘「ログキャビン彩」の管理・運営は娘夫婦に任せていますが、「改築工事」となれば、私の出番です。9月20日に2ndの玄関ドアの交換工事を行いました。ログハウス建築を一緒に行っていた大工の棟梁「カクワさん」にお願いしました。未だ塗装は1回のみですので、写真は後日掲載としますが、なかなか素敵なアメリカ製木製ドアSimpsonです。気に入ったので、1stの分を新たに発注しました。ログキャビン彩も進化を続けますので、どうぞ、よろしくお願い致します。
さて、「那須ムクナ豆ファーム」の販売促進の大きな推進力として、新たな助っ人が現れました。バリバリキャリアのYさんです。これまで、ムクナ豆製品の説明文や写真などは、全て、我が家のインジェットプリンターで印刷した物を使ってきましたが、商品に貼るラベルを含め、全て印刷を外注することにしました。
可愛いラベルや統一された6種類のきな粉の説明チラシ、商品一覧やその説明用チラシ、当ファームの紹介リーフレットなど、Yさんのデザインとインパクトある説明文。これまでとは少し違った、那須ムクナ豆ファームのはじまりです。
さて、「現代農業9月号」の影響は、未だに強く残っており、今月の来客は予定を含め10組を数えます。
中でも、現役の診療所の医師の方は「ムクナ豆は、アミロイドβとタウたんぱく質の凝集を阻害する可能性がある」という私の一文に「非常に興味を覚え訪ねてきた」との事でした。この医師の方は、訪問診療も行っており、主にアルツハイマー型認知症の患者さんを多く見ていられるとの事。ご自身は「ポリフェノール」がアミロイドβ及びタウたんぱく質の凝集を阻害する」という論文に基づき、色々な治験をされているそうです。
患者さんに使っていただきたく、ミクロパウダーをお預けしました。これで、現在、医師お二人(お一人はPD専門)に、ムクナ豆ミクロパウダーを使った「治験」ともいえるような試みを行っていただく事になります。少しでも、患者さんのお役に立てれば幸いです。
2023年09月13日
ようやく管理を再開しました
雑誌掲載の影響は、9月10日まで強く残りました。前回の日記以降も午前中は電話でのお問い合わせの対応と、焙煎きな粉作りやミクロパウダーの小分け作業に追われ、夕刻からは発送作業とかなりのハードな日々でした。
異常な暑さのせいもあり、夕方からでないと管理作業は難しい事もありますが、ようやく畑に出る機会が増えました。しかし、1月もほとんど手が入らなかった為、花のカスが付いたままの莢にはほぼ虫害が見られます。
残されたわずかな期間に、これまでの虫害による収穫量の減少を補う手立ては何か?
まずは、虫害にあった莢をすべて取り去り、天井部やサイドネットに生い茂った葉を整理して、光や風が棚の中を通るようにしています。幸い、花芽は未だ旺盛に出ていますので、これを何とか「種」を採れるまでに成長させることと目標を定めました。
今年の暑さは異常ですが、普段なら「9月15日までに咲いた花」が「種」の収穫対象として、その後の花芽は全て切り取ってきましたが、この暑さが続くのであれば、9月一杯に「延長」できます。
無論、11月一杯、強い霜が降りない事が条件になりますが、試す価値はありそうです。今週中に作業を終えて、環境を整え、ムクナ自身が「今年の実は少ない」と自覚し、急いで多くの花を追加で咲かせるようにしたいと思います。
サイドネットに蔓を誘引することで、サイドにも多くの実を付けるようにします
天井部の葉が重なり合って光が届きません
2023年08月28日
栽培管理のコツが続かず申し訳ありません
結論すれば、最後の投稿以降これまでの「管理」は同じ作業の繰り返しです。ただ、混みあってきた葉や黄色くなった葉は取り払ってください。
この時期、花は最盛期に入りました。花カス落としも毎日必要で、2~3日空けると、虫の発生が見られます。また、花カスも黒く変色し、1つ1つ手で取らないと落ちません。
棚上部に葉が生い茂っており、強い日差しは避けられますので、1反1時間なので、是非頑張って、毎日行ってください。蔓はそろそろ切り取りを始めました。
花の付き方を確認し、余分な蔓は整理し始めて良いと思います。
トマト支柱で造ったL=20mの棚です。これでも10㎏程度収穫が見込めます
那須では9月20日頃までに咲いた花が収穫対象。まだまだ天井部から花がぶら下がります
現代農業9月号に掲載された私の記事の反響の大きさにとても驚いています。これまで、紙媒体で情報発信したことはありませんでしたが、「ネット社会」という言葉に騙されていたと感じています。インターネットとご縁のない方が沢山おられ、この豆を必要とする方の多くが、その方達と感じています。
この雑誌の信頼度が高い事も、大変に驚きました。「50年間読み続けている」という方、「現代農業の記事に間違いがない」「信頼している」と。その為、私の記事が間違いないとおっしゃるのです。信頼関係が出来上がっているうえでの会話ですから、皆さん素直に私の話を聞いてくれます。
数十年間にわたり農業を続け、日本の食を支え続けて来たこれらの方々が、加齢による、様々な身体的な悩みを解決する一助にと、この豆に注目し、更に、その期待は、切実な物を感じます。
この豆が、それらの期待に応えることができれば、と、祈るような気持ちでその結果を待っています。中には、既に症状の改善を感じ、リピートする方も出てきています。
北は北海道から南は沖縄まで、出会う事が奇跡なような方達と貴重な会話ができることに、執筆を依頼していただいた編集者の方に感謝申し上げます。さらに、八升豆のルーツといわれる沖縄のムクナ豆栽培者との連絡や宮古島に存在する「富貴豆」(台湾での呼び名ですが、宮古島でも同じ名で存在)を送っていただく事になっているなど、この豆の研究の一助になる可能性がある事も、この執筆の成果です。この夏は、人生で最も暑い「夏」でしたが、最も充実した夏でもありました。
2023年07月29日
ムクナ豆が開花しました
本日、4房の開花を確認しました。開花時期としては例年と変わりませんが、蕾の状況から、8月上旬には例年よりも多くの開花が予想されます。
初めのうちは、1房に付く花の数は少ない物が多いです
雨が降らず、最高気温が34℃、最低気温が22℃位の日が続いていますが、ムクナ豆(八升豆もFVBも)は元気にツルを延ばし続けています。未だサイドネットにも天井ネットにも隙間がありますので、飛び出す蔓は出来るだけ、空いているネットに誘引しています。
娘が貸別荘の運営を引き受けてくれているため、妻は娘たちの昼食の用意をしたり、少し溜った経理関係の整理をしています。私は、弦の誘引や草取りの他、コーヒー焙煎や焙煎きな粉作りを連日こなしています。
「現代農業9月号」(8月4日発売)に「豆で儲ける」という特集記事が掲載されますが、「豆」の中に「ムクナ豆」も含まれ、2件の事例が紹介されるようです。そのうちの1件は「那須ムクナ豆ファーム」の記事・・・そうです、私が書きました。5月に編集者の方から電話があり、ムクナ豆についてあれこれ聞かれました。私の事ですから「熱っぽく話させていただき」、結果、後日、寄稿依頼があったのです。2500字程度との事でしたが、結果は1.5倍程度に。語り始めると止まらない。
それでも、編集者の方のご理解で、多くの写真に加え、栽培スケジュールまで盛り込んでいただいたようです。ムクナ豆に関するもう1件は沖縄の栽培者の方で、「沖縄独自のムクナ豆」とお聞きしたので、連絡を取り、私のFVBの種と交換していただきました。
今、那須の地で「沖縄固有種のムクナ豆」が芽を出したところです。この種はムクナ会の藤井会長にもお届けし、八升豆との相違など遺伝子レベルで調査されることになっています。・・何やら益々面白くなりそうな「ムクナ豆」です!