管理人のひとり言

管理人のひとり言

日々の出来事を不定期で掲載しています。

2022年12月12日

2023年1月からムクナ豆及び加工品の一部を値上げします

値上げラッシュが続いている昨今の状況で、ムクナ豆(八升豆及びFVBの生豆)及び焙煎きな粉の値上げをするのは、本当に心苦しいのですが、来年1月1日以降販売する生豆は1Kg8000円(税抜き)に、焙煎きな粉は100g1600円(税抜き)に価格を改定いたします。

2015年から本格的に栽培をはじめ、昨年の確定申告で、初めて数万円の黒字を計上しました。今年は、昨年に比べ1.7倍ほどの売り上げになっており、お客様の数も延べ2000名を数えます。

今後、益々ムクナ豆に対する需要は増えていくと思われますが、私の年齢(来年は6回目の年男)と、ムクナ豆栽培や生豆及び加工品の安定した継続的販売を合わせて考えると、後継者問題は喫緊の課題と言えます。

幸いにも、娘夫婦が「貸別荘業」を継ぐことになり、「ムクナ豆事業」も併せて引き継いでもらいたいと考えています。その為には、事業継続が可能な「適正な販売価格」にさせて頂く事が必要と判断しました。

私のムクナ豆及び関連商品に対する基本的な販売価格の根拠は、「汗して働く生産者が食べていける事」「消費者になるべくお求めやすい価格で提供する事」の2点です。この相反する2つの事由の妥協点を今回の価格に反映しました。

農薬を使わず、有機肥料の自家栽培(一部は協力農家さんから買い入れ)のムクナ豆(生豆)やその豆を自家焙煎し製粉・袋詰めまで一貫して行う焙煎きな粉は私の気持ち(お使いいただく皆様のお役に立てれば幸い)が入った、安心してご購入いただける商品と自負しています。

一方、昨年から販売している「ミクロパウダー」は、焙煎きな粉よりもL-do-pa の含有量が約3割多く、1g当たり44mgありますので、「健康維持」というよりは「なにがしかの症状」がある方にお勧めの商品です。こちらは、私の生産したムクナ豆を特許技術の製粉機械を持つ会社に製造委託した物で、100g当たり2500円(税別)で、継続販売中です。(こちらは、卸販売もしていますので、お問い合わせください)

2022年産八升豆(良い作柄でした)


2022年11月30日

ムクナ豆の栽培管理(完結)

栽培管理について、今季は栽培の終盤から書き始めましたので、「種まき」から「定植」以降について、来春から掲載します。(その予定です)

この数週間で、収穫のタイミングとその後の乾燥手順について数名の方からお電話をいただきましたので、改めて、まとめて書き残しておこうと思います。

「収穫のタイミング」:凍みる前に収穫する・・・この判断をする目安が「霜」です。霜=凍みるとは限りません。今年の「那須地方」で言えば、結果的には11月30日(本日)が最良の収穫時期でした。しかし、私の収穫した時期は1回目が八升豆を、10月25日と26日の2日間で、第2回目も八升豆で、11月3日~5日(ここまで3回の霜)11月14日にFVBの約半分を収穫し(ここまででさらに3回霜)残りのFVBは27日に終了しました。(さらに1回強い霜がありました)

本日、圃場に残る八升豆とFVBの莢を全て拾い歩きましたが、地上に近い物で水分量が多い物は凍みていました。しかし、ある程度水分が抜けた物は地上1m以下でもうまく乾燥すれば「種」になるものでした。

以上の状況から、ある時点で、水揚げを止め(地際で茎を切断する)、水分量を減らし、多少の寒さでは凍みないようにし、収穫時期をなるべく先延ばしすることで、完熟豆を増やす事が、現段階におけるもっとも収穫量を増やす合理的な管理方法と思われます。

「追熟・乾燥方法」:莢が灰色でカラカラと音がしても、「完熟豆」とは限りません。しっかり乾燥させ長期保存が可能な「種」は、水分量が約13%と言われていますので、乾燥で莢が「爆ぜる」まで待つことが基本です。

収穫時点では、上記のような「ほぼ完熟」・次いで「黄色い莢」・「くすんだ緑でしわが寄る莢」・「くすんだ緑色の莢」・「濃い緑色の莢」・「緑色で種の部位がぷっくりしている莢」・「緑色でスマートな莢」・「明るい緑でスマートな莢」という順番が完熟~未熟を示しています。(八升豆の場合)

この内、スマートな2種類以外は、全て「種」になる可能性が高いので、上手に追熟・乾燥させることが必要です。

「緑色」が残っている莢は、光合成を続け、種に栄養を送り続けるため、「追熟」と考えています。その為、なるべく光にあて、かつ、乾燥を進める必要があるため、風通しが良い場所に、重ならないように干すことが基本です。ビニールハウスがあれば、ハウス内にパイプで棚を作り、麻ひもをたらして、莢ごと吊るすことが、効率的と考えています。凍みる心配がなければ、軒先に紐に掛けて吊るしておけば大丈夫です。

灰色や黄色でしわがあるものは、完熟が近いので、爆ぜるタイミングを注意しておきます。莢を折り曲げるようにすると、「爆ぜ」が近い物は「カチカチ」で、「妥協しない固さ」を感じます。こうなった物は、落ち葉を集めて入れる「ネット」に纏めて入れて、パイプ棚に吊るします。こうしておけば、「爆ぜても」地上に落ちて汚れる心配がありません。ネットの中で種が数十粒飛び出しているのが確認できれば、いよいよ種を取り出すタイミングです。

「種の取り出し方法と選別」:埃を巻き上げず・効率的に・・・「粉砕して、種を取り出す」という機械(試作機械)を使ったことがありますが、種が割れてしまったり、残ったゴミや種を篩にかけた時の埃がひどく、あまり「良い」とは思いませんでした。

地道ですが、一莢ずつ割って取り出し、その場で選別して、篩でゴミを落とす事が、今のところ「最良」と思っています。しっかり関している莢は「爆ぜたい」状態ですので、莢の先端を鋏で切れば、勝手に割れてくれます。是非試してください。


2022年11月19日

FVBを半分収穫しました

17日に1℃予報が出たため、16日午後から急いでFVBを収穫しました。幅3.5mで長さ20mの棚を3つ設置していて、「白黒のぶち」「白」「茶色」それぞれ10株ずつ栽培しています。

八升豆に比べ1月ほど熟成に時間が掛かりますが、今年は昨年に比べ大きなものが多いようです。半分を残しましたので、天気予報を確認しながら、最後の収穫時期を探ります。

先日、茨城県で農業生産法人を経営している方がご友人とログキャビンに宿泊して、ムクナ豆栽培について圃場見学を含めて調査に来られました。来年、1haほどから始められることになりました。

10月には、福岡の農業生産法人の方と、大阪で健康食品を販売している法人の代表が、圃場見学と栽培管理についてお話を聞きに来られています。

ムクナ豆の広がりが、加速していることを感じます。私も、3年後の目標達成を目指して、更に頑張りたいと思っています。

変わった柿の姿に「びっくり」異常気象の精でしょうか?

2022年11月08日

ムクナ豆の「栽培管理」(6)

11月に入ってから、霜が降りたのは1度だけ。昼間の温度は20度近くと暖かい日が続いています。11月4日と5日の2日間で、残していた八升豆を全て収穫しました。コンテナに30杯ほどあり、先月の収穫の際「未熟豆」として、収穫対象外としていたものが熟した物です。植物は、寒さがやって来ると、早く「種」になるよう、熟度を急激に上げるような気がします。

6日・7日と、前期及び後期収穫豆の干し作業を行い、残りは10カゴほどになりました。乾燥豆はネットに収め更に乾燥します。

2週間ほどで爆ぜると思います

今日は、乾燥豆の取り出し作業について、簡単に触れておきます。基本は莢が自然に爆ぜる事ですが、90%は、少し手助けが必要です。中途半端な乾燥は、莢を開けるのに苦労しますが、しっかり乾いた物は、以下の写真のように莢の先端に鋏を入れることで、簡単に爆ぜます。豆が飛び出しますので、お気をつけください。飛び出したものも、飛び出さなかったものも、用意しておいた篩に開けます。この時点で、悪い豆は外します。500g(400粒くらい)程度溜まったら、しっかり振るい、ごみを落とします。効率が悪いように思えるこの方法が最も綺麗に、かつ、効率的に豆の取り出しができます。1時間で選別を含め1Kgは可能です。私は、この作業を障害者作業施設に他の方と同一賃金で委託しています。

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2022年10月31日

ムクナ豆の栽培管理(5)

27日の霜はかなり強い物でしたが、地上1m以上の棚に取り残したムクナ豆への影響は軽微でした。その後、30日・31日と連続して霜が降りていますが、未だ障害はないようです。

25・26の両日、妻をはじめ延べ6名で約2tの八升豆を収穫しました。収穫用のカゴ(コンテナ)120杯を超えました。

さて、今後の作業は、収穫した房を熟成度の高い物・中くらいの物・低い物に分けながら、なるべく早く準備した麻紐に引っ掛けて干していきます。

「完熟莢」は、5㎜メッシュの袋(落ち葉用)に纏め、袋ごと棚に引っ掛けておき、更に水分を抜きます。

紐に掛けて追熟・乾燥している莢も、早い物で1月ほどして、カラカラになった物から順次袋に詰めて、再度棚に引っ掛けて干します。(そのまま干し続けると爆ぜて種が地表に落ちて汚れます)

7割ほど埋ってきました。ハウスに係る重量は3tを超えています

豆の取り出しのタイミングは、袋の中に爆ぜて飛び出た種が目立ってからになります。中途半端な乾燥ですと、種の取り出し作業に「ペンチ」や「ハンマー」などが必要なほどです。莢が自ら「爆ぜたい」と思った時は莢の先端を剪定ばさみで5㎜ほど切り取れば、「待ってました」と、爆ぜてくれます。

この程度の熟成度では、1月から1月半は追熟・乾燥が必要だと思います。


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お知らせ

2023年11月24日

「2月冬季休業のお知らせ」誠に勝手ながら2月は冬季休業させていただきます。3月のご予約は1月からお承りいたします。

2023年10月1日

山荘は標高が高い場所にある為、12月1日から3月末まで冬季休業致します。

2023年07月7日

Instagram始めました。施設の写真など載せてます。logcabin.aya で検索お願いします。

2023年02月1日

営業内容一部変更についてのお知らせ  ①ご予約受付は、予約月の2か月前の1日0時からお受付となります。②駅までの送迎はしておりません。最寄りのバス停までの送迎はしておりますので、ご予約時にお申込み下さい。(山荘は送迎しておりません)③調味料は置かなくなりました。必要分だけご持参ください。

2020年05月28日

2017年1月より、諸般の事情により山荘は「男性のみでのご宿泊」はお受付しておりません。申し訳ございませんが、ご理解の程、よろしくお願い致します。               山荘管理者変更についてのお知らせ 山荘は2020年より管理者が変わりました。山荘のお問い合わせは、お手数ですが山荘専用電話番号0287-61-4502にお願い致します。 ご利用、お待ちしております。

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